A Little Bit Awesome

カテゴリ: USMLE 対策

急遽予定を変更し、2泊3日でカリフォルニアに行ってきました。

<目的>
① San Diego:2年前に研究実習でお世話になった教授やラボメンバーへのご挨拶、進路相談
② Los Angeles:USMLE Step 2 CS 受験会場・周辺の視察
③ Anaheim:Disney L.A. 60th Anniversary グッズ購入(おみやげ)

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"USMLE STEP 2 CS General Information" という
pdf ファイルを旅行計画中に見つけました。

(追記)
完全版:
USMLE STEP 2CS に絶対合格したいあなたに奉げる処方箋

First Aid Step 2 CS
 と双璧をなす対策書だと思います!
これから受験を目指していく立場として、本当に有難いかぎりです。
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今回の旅では、自分の将来を根本的に見直すきっかけを得ました。
結構な労力と旅費がかかりましたが、一歩を踏み出して本当に良かったです。

数年前の自分だったら迷いなく出動していたはずですが、今回は消極的な面持ちで迷いに迷った末の決断。自らのチャレンジ精神や積極性の減衰を感じ取らざるをえない3日間でした。

米国での経験によって、低学年の頃に抱いていた憧れや好奇心が徐々に薄れてきたことが、きっとその一因なのだと思います。

でもその経験がプラスに作用していることもまた事実で、「何が何でも米国臨床留学したい、しなければいけない!」という現実的な思いはどんどん膨らんできています。
 
 
フェローシップだけを経験して日本に帰るよりも、アメリカで長くトレーニングを積んで少しでも多くを学ぶ方が、将来的には、今の医療で治せない患者さんを少しでも治せるようにするための最新の臨床を追求し、臨床研究に取り組むチャンスをより一層広げられるのではないか。

それなら(最終的に日本の医療に貢献したいという思いを抱きつつも)「日本に戻れなくてもいい」ぐらいの覚悟で、レジデンシーから米国臨床留学すべきなのではないか、という思いが高まってきました。


・果たして自分にはレジデンシーから臨床留学できる可能性が残されているのか?
・もし可能性があるなら、実現のために今の自分が最も優先してやらなければいけないことは何なのか?
・英語コミュニケーションの壁をどう乗り越えていくのか?
・国内のマッチング、国試対策、Step 2 CK 対策の3つに集中して情熱を注いでいくことが、残りの医学部生活の過ごし方として本当に最適なパスなのか?

そういった根本的なところから、今一度じっくり考え直してみたいと思います。

USMLE Step 1 で高得点をとれなかった反省を含め、留意点をまとめました。

① 難化傾向続く(?)。少なくとも UWorld レベルの難度を想定しておいて損はない
本番はブロックごとに難易度に差があり、特に難しいブロックは UWorld 以上の難度でした。症例内容につかみどころがなく、選択肢にも、First Aid に載っていない見たこともない疾患が幾つか含まれていて、その中から "Most likely" なものを選ばないといけない問題には、嫌というほど当たりました。全く手に負えずに当てずっぽうで選ぶしかない問題が5題くらい続いたりする苦しい状況も2度ありました。
<参考サイト> New Changes to Step 1 for 2016
 

② First Aidだけでは現行のStep1の出題範囲はカバーできな
First Aid for the USMLE Step 1 は対策に不可欠で、試験前に必ず暗記しないといけませんし、自分もある程度それを果たしました。しかし、UWorld や Kaplan Qbank を勉強するとすぐにわかりますが、First Aid の知識だけで対応できない問題は際限なく登場してきます。残念ながら、本番も同様でした(First Aid に完全準拠している Rx Qmax だけがむしろ特殊。あくまで First Aid の知識を身につけるための基礎固め用。そういう点から、Rx Qmax は1周で良かったです)。本番の出題範囲は本当に膨大でした。
 
 
③ UWorld の難問・奇問ほど、本番に類題が出る可能性があると思って入念に勉強すべき
本番で実際に出題されたからこそ、そういった問題が復元されて類題として Question bank に登場するのだと思います。特に UWorld の類題は本番でも各ブロックに数題程度出てくるので、UWorld は模試も含めて全問解ける状態で当日を迎えないといけないです。なけなしの類題を自信を持って解答できないと、本番で痛い目に合います。
 

④ オンライン問題集を2つマスターしてもNBME模試で目標スコアが出ないなら、迷いなく3つ目に取り掛かるべき。高得点を取るには Kaplan Qbank がやはり必要だったかもしれない 
「2つのオンライン問題集を繰り返し解いてマスターすれば、さすがに本番の大半の問題に対応できるだろう」という当初の考え方は甘かったです。Rx Qmax, UWorld のみならず、NBME模試、Kaplan Qbank / Qbook などで新しい問題を1題でも多く妥協なく勉強し続けるべきでした。あるいは Firecracker(後述)でより広域に未習知識をカバーし続けるべきでした。これが高得点をとれなかった最大の要因だったと考えています。
First Aid 2016 の教材評価では、Rx Qmax:A、Kaplan Qbank:A- となっていて、Kaplan Qbank の欠点としては "sometimes emphasizes recall of overly specific details rather than integrative problem-solving skills." と書かれています(インターネット上の付録サイトより)。しかしその前にちゃんと "A high-quality question bank that covers most content found on Step 1" と利点も書かれてありました。医療安全系の問題(2016年5月9日から新たに出題範囲に)がうっとおしかったり、Rx Qmax や UWorld で見たことのない難問・奇問が多かったりしたため、僕は Kaplan Qbank を途中で切り上げて、Rx Qmax や UWorld の解き直しに時間を割くことにしたのですが、やはり Kaplan Qbank を最後まで勉強しておくべきだったと思います。Kaplan は最大手の予備校ですし、本番の情報が集まりやすいであろうことを考えると、Kaplan Qbank の方が Rx Qmax よりも再現問題を多く含んでいても全くおかしくないです。First Aid の巻末で Rx Qmax の方が Kaplan Qbank よりも高評価になっているのは、自社が作っているオンライン問題集だからという点も反映されていると思います。教材評価内容を個人的に解釈し直すと以下のようになります。
 
Rx Qmax
◎ 問題が良質
◎ First Aid に即していて初学に最適
△ 本番の問題に十分に即しておらず、UWorld や Kaplan Qbank とも出題ポイントがややずれる

Kaplan Qbank

◎ 本番の出題範囲がよりカバーされている
△ 奇問が目立つ
(という点において雰囲気が本番に近い


⑤『演習問題数に比例して得点力が上がる』『10000題解けば240取れる』を正しく解釈する
解き直し問題を総演習問題数にカウントしていたのがそもそもの誤解でした。新しく解いた問題のみをカウントすべきです。また、勉強した問題のなかでも、本番で類題が出た時に100%絶対に正解できる問題だけをカウントすること。2周解くのは、あくまで(能力的に限界があって)1周でマスター出来ない場合に行う補習と捉えること。
あと、やはり UWorld を勉強する際は、問題を解くために必要な知識とその近辺領域だけでなく、解説でカバーされている内容をより網羅的に勉強しておくべきでしたUWorld 1周目をもっと早く始めて、テストモードで解かずに、1問1問じっくり勉強するのも手だったかなと思います。本番では見たことのない問題が本当にたくさん出るので、問題集の問題で正解するために必要な知識だけでは対応が難しかったです。
<参考サイト>  Five Biggest Mistakes Students Make With USMLE World


⑥ 英語力(速読力、精度)が伴わないと得点力は伸びてこない
2016年5月9日から1ブロックの問題数が40題に減りましたが、問題文がかなり長くなり、マルチステップな思考のハードルも上がっていると思われるので、相当レベルの速読力と読解精度が伴わないと、必ず足を引っ張ることになります。問題数をこなすことでカバーできる部分も大きいので、Timed mode での演習量も重視すべきです。UWorld は必ず2周解きましょう。
 

⑦ 最後は日本語での知識量がものを言う。学業は大事!
オンライン問題集、First Aid for the USMLE Step 1、大概の人が使用するメジャーな補助教材(BRS Behavioral Science, Rapid Review Pathology など)だけでカバーできない問題は、学業や、日本語で勉強してきた知識でカバーするしかないです。日本語で相当量の医学知識を身につけておかないと現行の膨大な出題範囲の Step 1 に対応できず、なかなか高得点には届かないと思います。アメリカの医学生たちが普段から重点的に学習している知識を日本で習っていなくて知らない、といった類のディスアドバンテージをも埋められるだけの、日本語での知識量が必要です。早期から First Aid に頼りすぎる勉強は良くなかったです。
 

⑧ 模試は予想スコアを出すためだけのものではない。間違い直しも大事
予想スコアだけが出る$50バージョンと異なり、$60バージョンの NBME 模試を購入すると、受験後に自分の間違えた問題を確認できます。解説はおろか、解答すら付いてこないので復習がしづらいですが、間違い直しも必要だったと感じています。(公式のものではありませんが、ネット上に解答例のサイトもちらほらある模様;古いですが No.1-13の問題と解答例の入手先はあるようです)。僕は最新の NBME 模試 No.18(153/200、予想スコア:224)しかやりませんでしたが、その時に迷った問題が1題、本番にそのまま出てしまい、十分に復習しないまま受けたことを強く後悔しました。(因みに、UWorld 模試からも何題か類題が出ました。僕の時は、本番の第1ブロック第1問目がまさにその1つでした)。コストがかかりますが、NBME 模試も早め早めに数多く受け、1問でも多く勉強しておいて損はないです。


⑨ 最新の公式サンプル問題をチェックしておいた方がいい
USMLE の問題は定期的に傾向が変わるようですが、変わり目でプール問題ががらりと変更されるのではなく、日進月歩、連続的に変更されている感じがします。新課程に移行する直前に受験する場合でも、最新の公式サンプル問題を解いて傾向や特徴を掴んでおくことは重要です。難化傾向にあることも容易にわかると思います。
<参考サイト>
公式サンプル問題サイト:http://www.usmle.org/practice-materials/ 
公式サンプル問題PDF:http://www.usmle.org/pdfs/step-1/2016samples_step1.pdf
解答・解説サイト:http://www.benwhite.com/medicine/explanations-for-the-2016-official-step-1-practice-questions/


⑩ どれだけ本番ができなくても、NBME 模試の点数は信じていい
「本番が信じられないくらい難しくて、寝不足でコンディションも悪く、第5ブロックくらいから頭も疲れてきて、NBME 模試の時よりもはるかに手応えが悪い。精彩を欠いて、普段できるはずの問題もボロボロ落としてしまっているに違いない。合格している気が全くしない。落ちたかもしれない」...そんな面持ちで試験を終えたとしても、なお、NBME 模試の予想スコアは信じていいと思います。きっと他の人たちも同じようなコンディションで、同じような感触です。自分の得点率がどれだけ低くても、結局のところ、Mean 230, SD 20 になるようにスコア化されるので、過度に心配する必要はありません。NBME 模試の予想スコアが合格ラインぎりぎりだったとか、自分の必要スコアに一度も達していないとか、そういう深刻な状況でない限りは、きっと成るように成ります。『NBME 模試の予想スコアは残酷なほど正確』=『試験後は NBME 模試のスコアを信じて"果報は寝て待て"』です。


※ その他、やっておけばよかった教材
Firecracker :
 ・利用者の方がより高得点を取れていることが統計学的に証明されている
 http://blog.firecracker.me/students/firecracker-step-1-performance-analysis
・もともとGunner Trainingという名称で米国医学生の間で爆発的にはやっていた模様
 http://hotarunokoya.blog92.fc2.com/blog-entry-103.html
 ・250点を取られた先輩が使用されていて、オススメしてくださっていた...

Kaplan Qbook:大体の人がやるようですし、UWorld や Rx Qmax でカバーしない問題が結構あるみたいなので


もう時すでに遅しですが、反省を生かして Step 2 CK で必ずリベンジします!

USMLE Step1 に無事に合格しました。

試験3週間後の水曜、朝8時(日本時間22時)ごろにメールでアナウンスが届き、
スコアは226でした。

合格最低スコア: 192
平均 ± 標準偏差 ≒ 230 ± 20
小児科コース中央値 ≒ 226

ずっと目標にしてきた点数には全く及ばず、平均(≒230)さえクリアできなかったのは悔しいですが、やれるだけのことはやってきましたし、自分の能力的な面も考えると、妥当な点数かなと思います。

不合格も覚悟していたので、合格できて本当に良かったです。
時間を見つけて少しずつ、お世話になった方々にご報告とお礼をしていきたいです。


今後も、フェローシップからの臨床留学を目指しつつ、「自分のやりたい仕事のために、米国専門医の資格が必要なので、やはりレジデンシーから...」と考えるようになった場合にそのチャンスをも温存できるよう、次のステップに向けてしっかり取り組んで(リベンジして)いきたいです。

Form 186 のスタンプの問題が解決され、明日再送していただけることになりました。

改めてスタンプをチェックしたところ、通常のインクスタンプに加えて、3Dスタンプが二重に押されていました。うろ覚えですが、前回は3Dスタンプがなかったような気がします。

次もリジェクトされたら...という心配が尽きませんが、学部長が直接メールで交渉して解決してくださったようなので、きっと大丈夫でしょう。

尽力してくださった学務の方も信じて、5-6週間後?の受理を待ちたいと思います。

クリクラ出発までに間に合いますように!!

Form 186 が受理されなかった件、学務の方に相談したところ、

・スタンプが写真と From 186 の両方にかかっていたのは間違いない(自分の目でも確認した)
・スタンプは数年前からずっと同じものを使っている
とのことでした。

もう一つわかった事実が、今年に入ってから僕と同じタイミングで Reject された人がもう一人いるということ。

その方はメールで理由を問い合わせているそうですが、返事内容はまだ学務には伝えられていないとのことでした。


結局、フィラデルフィアの ECFMG オフィスに電話で直接問い合わせました。

よく聞き取れませんでしたが、理由は判明しました。

やはり、使用された大学のスタンプが ECFMG に登録されているものと違うそうです。

「正しいスタンプがどのようなものか、大学の方が再確認する方法はありますか?」
と尋ねると、

「大学の方から ECFMG にメールで問い合わせてくれれば、正しいスタンプのアタッチメントをお送りします」
と言われました。(正しく聞き取れている自信がありませんが...)


明日、再送用の Form 186 に学部長のサインをもらえる予定なので、スタンプの問題さえ解決できれば、すぐに再送して、次こそは Accept がもらえるはず。

前向きに、落ち着いて、問題解決に努めたいと思います。


「今年に入ってから受理されなくなった」というのが妙に気になるので、ECFMG の手違いでスタンプ登録情報が勝手に変更されている疑いも念頭においておきます。

真のスタンプが特定できますように...

USMLE Step 1 受験のために提出していた Form 186 が Reject されてしまいました・・・!

ECFMG の通知内容からすると、
① スタンプが写真と Form 186 の両方にかかるように押されていない
② スタンプの種類が ECFMG に Record されているものと異なる
のいずれかが原因と考えられます。

ただ ① については、学務に郵送してもらう前に自分の目で確認したので、おそらく ② が原因と思われます。

朝から速攻で Form 186 を印刷・記入し直しましたが、学部長が不在のため、サインをもらえるのは連休明け以降。

受験日は最悪 GW 頃になってもいいのですが... 間に合わないかも。

まずは(いつもお世話になっている)学務の担当者と先輩にしっかり相談してみます。

USMLE Step1 の申込みを進めています。

① USMLE/ECFMG ID の発行
(メールアドレス登録でトラブルがあり、手書きの手紙を ECFMG に FAX するという、まさかの出だしになりましたが、温かい対応のおかげで無事に解決)
   ↓
② OASIS にログインし、ECFMG 登録料 $65 支払う
   ↓
③ IWA にログインし、USMLE Step1 の受験申込み
・Item 1〜23 に必要事項を記入/選択(書き方に迷うたび、先輩方のまとめてくださった PDF やブログの情報に頼りました)
・受験料 $1220 支払う(値上がりしたみたいです...)
   ↓
④ Form 186(Form 183 でないのが少し気がかり)という申込用紙を印刷し、サイン&写真添付
   ↓
明日、学務に提出予定

今後もスムーズに事が運ぶのを祈るばかりです(トラブルはつきものかもしれませんが...)。


ものすごい額(約155000円)を一気に支払うことになりましたが、米国臨床留学という目標と夢に向けて、ようやく新たな一歩を踏み出せました

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