A Little Bit Awesome

小児科(小児腫瘍科)の分野で国際的な貢献ができる医師を目指しています。それらの研修のため、米国臨床留学の準備も進めています。

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学内で昼休みに行われた特別講演に参加しました。


<メモ>
・医師としてのキャリアは多種多様。マッキンゼーに入ったり、MBAをとったり、公衆衛生大学院へ進学したり、Primary investigator として研究に従事したり。まずは外に踏み出してみよう。
・ 種田山頭火 "going deeper and still deeper the green mountains."「分け入つても分け入つても青い山」
・学部4年生のときオランダで基礎研究実習に取り組み、寮生活。アジア人に対する差別があった。「ラボは公共の場なのだから、日本人同士でも英語を話すべきだ」と諭された。英語についていけず、Meeting中に逃げ出して泣いた。5th author として論文が投稿されたが、研究をやり遂げられなかった悔しさが残った。
・レジデントのとき、パキスタンでキャンプを作って医療に携わる。英語に対する怖さが無くなる。小児の治療は全て自分が受け持つ。既にリタイアしたアメリカ人の医師がリーダーを務めていたため、いろいろ教えてもらった。
・カナダのバンクーバーで臨床研究。First Author として投稿することができた。恩返しができた。
・成育医療センター、バンクーバー、UCSDで出会った、3人のかけがえのない恩師。
・アメリカの著名な投資家、ウォーレン・バフェット「5年先のことを考えて」
・「◯◯に行きたい」を目的にしてはいけない
・現状に柔軟に誠実に
・アメリカは英語の上手く話せない人に寛容
・Respect others
・Representing Japanese


とても心に響くご講演でした。

先生は小児集中治療専門医になられて、現在はUCSDで基礎研究に従事されています。

幸運なことに、先生のいらっしゃるラボは、僕が来月末からお世話になるラボのご近所だそうです!なんと心強いことでしょうか…!

またこの日も、運命に感謝してもしきれない、特別な一日になりました。

<2日目>
介護予防プログラム
公民館にて見学。参加者はご高齢のおばあさんが15人ほど。
おじいさんが参加しないのはプライドがあるから?それとも気恥ずかしいからでしょうか?
ゲートボールなど、おじいさんが気軽に参加できるプログラムもあるといいのかもしれません。

集合してから健康体操が始まるまで、館内には沖縄民謡が流れ、和やかなムードが漂っていました。一人ずつ血圧測定などの検査を行なっている間の待ち時間を利用し、脳トレ(計算問題)も行なわれていました。(僕も答案の丸付けをしてあげながら、おばあさんたちと交流できました。)

孫15人、ひ孫5人、今も夫婦でサトウキビの畑仕事を行なっている、とおっしゃっていた86歳のおばあさんの手は、すごく力強そうでした。その向かいのおばあさんも同じく86歳で同級生!その横の方は4学年先輩だったそうです。
老後は久米島を出て、本島にいる娘•息子と一緒に暮らしたがる住民も多い中、それでも島に残りたいと思うおばあさんたちの郷土愛は、戦争時代をともに乗り越え、支えあってきた80年来の仲間との絆から生じているように感じました。

さて、いよいよプログラムが始まると、転倒しないようにアレンジされたラジオ体操や、椅子に座っての関節運動などを、みなさん一生懸命に楽しんでおられました。ラジオ体操の音源は沖縄バージョンでした!方言で数を数えるのも、憩いの場にぴったりです。
ところどころ歯を食いしばったり、痛がったりしながら頑張っているおばあさんもいらしたので、効果がありそうです。

きめ細かいプログラム作りに励み、現場では笑顔や心配りを絶やさないスタッフの方々の取り組みに感銘を受けました。


看護部長のお話
久米島病院の看護部長にお話を伺いました。
県立中部病院で看護師のトップだった方で、退職後、小さな病院で看護師の教育に携わりたいと思いたち、久米島病院に就任されたそうです。
 
「ダイビングをしたい」「前の病院で疲れた」など、当初は私生活の充実を目的として赴任してくる看護師が多く、離職率も高かったそうですが、看護部長はそんな逆境にも耐え、大改革に取り組まれてきました。
・いずれ久米島から戻るであろうから、その先のキャリアパスを支えるため、経験に見合う水準レベルがえられる教育環境を確立した
・以前は派遣会社を通じて募集していたが、現在は不要となり、コスト面でも躍進した
・目的意識を持ったナースが集まるようになった
・学生実習もさかんに行われるようになった

中部病院で積み重ねられてきた圧倒的な経験と努力、実績があるからこそ、組織としての理念をかかげ、教育を最重要視し、周囲が脱帽するほどの熱意とリーダーシップを示し、このような改革を成功させてこられたのだと思います。
 
専門を極めることがいかに地域医療への貢献につながる原動力となるかを学び取ることができました。


 老人ホーム見学
・胃瘻の適応は現在も議論の的
・医学的適応や患者さんの要望に加え、ご家族の要望を汲みとることの重要性が増す
・「看護部長の取り組みもあり、再入院を繰り返す事例が減って助かっている」


病院見学
小児科の外来診察を見学。女医の方からご指導いただきました。
・頭痛の鑑別や、問診で着目すべき5つのポイント、頻度的にまれだが脳腫瘍を疑うケースなどを教わりました
・アーサー虫が引き起こす風土病のお話や、意外と喘息が多いお話(さとうきびの花粉が原因?)も興味深かったです
・小児科アイテムも拝見できました(聴診器にはミッフィー。息を吐くときに声を出して悪ふざけする子には風車を持たせる、など)
・耳鏡で異常なし→「きれいだねー!」、おとなしくあーん→「上手!すごいねー!」
・子どもは可愛い!!


子どもプロジェクト
先ほどの小児科の先生から、久米島の子どもを対象とした健康教育プログラムのお話を伺いました。

◎ 沖縄県民の健康状態は65歳以上では素晴らしい。でも、40〜64歳は最悪
年齢別、疾患部位別の具体的な統計データを元に、論理的に現状を捉えられており、すごく洗練されたリサーチでした。

◎ 久米島の子どもには肥満や糖尿病予備軍が多い
原因が緻密に分析されていました。
・おかしやジュースを与えがち(お母さんの教育レベルが高くない)
・肉の摂取が多い(沖縄は魚の摂取量が日本一低い!)
・歩かない(車社会)
・夜型生活(ファミリー居酒屋/花火など、イベントが始まる時刻が遅い)
・小さなコミュニティーだから女の子は人目をあまり気にせず、やせようという気にならない

◎ 徹底的に介入
・子ども検診
・生活アンケート調査
・健康授業
・食育授業
・広報誌
・FM放送
 
「大人に教育するよりも、まずは子どもに教育して、それを親や家族に伝えてもらう方が効果的」と、先を読んでいるところがすごく印象的でした。

公衆衛生的なアプローチで現場の問題点を追求して、効果的に介入していく取り組みに感銘を受けました。小児科医として地域医療に貢献する理想的な姿を見られました。

今回の先生は、途上国の医療に貢献したいという夢を抱いてこられたそうなので、ぜひ夢が叶うといいなと思います。


ビーチへの散歩
唯一の観光になってしまいました。

夕食
ローカルな居酒屋で、保健師や社会福祉士の方も交えて。
海ぶどう、車海老、サメ肉など、美味しい地元料理を堪能しました。
サメ肉は…

ホテルでの話し合い
2時まで続きました!

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