佐渡枠は3人でしたが、交通費が支給されないため(?)希望者が少なく、何とか3人目として滑り込めました。
<1日目>
実習初日は16時までみっちり講義でした。七人の異なる部門の職員から七色のお話を聞くことができて、充実した時間になりました。
午後は講義の一貫として、近くの金山を少し見学させてもらいました。動く人形による再現が凄かったです。珪肺症(Silicosis)になりやすい過酷な労働環境を視察できました。
帰路はフェリー。最終便までの空き時間でボリューム満点の刺身定食を食べました(天丼の名店だそうですが)。金さん銀さんの101〜104歳のサイン色紙4枚をはじめ、有名人のサインが多数飾られていました。
フェリーも快適でした。
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今回は、地元の人たちとの対話や個人観光の機会は殆どなかったものの、実習の中だけで佐渡の医療・福祉・歴史・文化・自然にたっぷりと馴染むことができ、教養を深められました。観光を重ねるだけではなかなかできないであろう貴重な経験をさせてもらえたことを幸運に思います。
病院内で Team-based Medicine が大切とされる一方で、一歩病院の外に出れば、Team-based Community Welfare のようなものが存在し、そのネットワークが医療を陰ながらに支えてくれているということを実感できました。
そして、社会的背景の多様性を知ることで、医師という職の立ち位置をより客観的にとらえられるようになった気がします。
佐渡島の抱える課題の克服のために、いつか新潟大学出身の医師として力になれるよう関わっていければと思います。