A Little Bit Awesome

小児科(小児腫瘍科)の分野で国際的な貢献ができる医師を目指しています。それらの研修のため、米国臨床留学の準備も進めています。

カテゴリ:課外活動 > >> ケーススタディ

今日は臨床実習班のメンバーで初めての勉強会をやりました。

実習のミニレクチャーでティアニー先生の症例が扱われて以降、皆のケーススタディ欲が高まり、ついに勉強会が実現。


初回の座長を務めることになったので、少し思い入れのある症例を選択しました。

『2週間の微熱と多発関節痛を主訴に来院した30代女性』

これまで、東京(ほぼ2年前)、水戸(昨年春)、そして臨床推論のDVDで、3回も遭遇した同一のピットフォール症例。

図書館で借りた臨床推論のDVDを見ながら、症例情報や、指導医の繰り出す質問をインプットして、レクチャーを模倣させて頂くような形でケーススタディを進めました。



鑑別疾患や問診内容を皆で能動的に考えつつ、お互いの知識をたくさん共有できたので、やりがいのある楽しい勉強会でした。ケーススタディを引っ張る経験ができたことも、自分自身の大きな成長に繋がったと思います。

皆から「勉強になった!またやりたい!」と言ってもらえて、ほっとしました。

毎回座長を交代して、定期的にケーススタディ勉強会が続けられそうです。

2週に1度の臨床推論勉強会(学内)が先月から始まりました。

米国臨床留学から戻られ、県内の病院で総合診療をされている先生が企画してくださいました。毎回、米国の面白い症例をピックアップして進めてくださいます。

今日は NEJM Interactive Medical Case (IMC) (すごいコンテンツです!)で勉強会を進めることになりました。

今日の症例は Off Balance。神経内科をローテート中なので、タイムリーな症例でした。 


米国のドクターは、この IMC のような公認コンテンツを勉強すると、オンラインアカウント上に設問正解率が記録されるとともに、MOC ポイント(認定単位のようなもの)を取得できて、そのポイント蓄積がステータス更新やキャリアアップに直接関わるそうです。

米国の生涯医学教育システムの精巧さに驚かされました。

都内病院で行われたアレルギー・膠原病分野のケーススタディセミナーに参加しました。

今回は、シムリンピック&医学教育学会の学生懇親会でお会いした他大学の先輩をお招きしました。(米国臨床見学や首都圏でのケーススタディなど、課外活動の領域が僕と近く、お世話になっている憧れの先生が共通している方)

その他にも、水戸のケーススタディでお世話になった先輩や、ブログで最高の目標にさせていただいてきた先生も参加しに来られていましたし、プレゼンターもこれまで同様、目標にさせていただいている先生方。2時間その場で勉強するだけで、「これからも頑張ろう!」という気持ちがぐんと高まります。


今回は早めに会場に向かい、座長に確実に当てられる席に座りました。
少し発言はできましたが、膠原病の最適な鑑別は判断できず。邪道な(?)リケッチアを挙げて、根拠説明はしどろもどろ。良い質問も思い浮かばず、勉強不足を痛感しました。

医学知識が少し身について0から1になったことで、今度は、100あるいはその先までの道のりの険しさを直視するようになった感じがします。分かることが増える喜びを感じるのは4年生までで終わり。これからは、どれだけ自分が分かっていないかということに目を向けて、勉強不足箇所を克服していきたいと思います。


☆ 毎回自然体で、リラックスして、失敗を恐れず、積極的に発言できる
☆ 論理的な説明が伴った的確な鑑別診断、方針をあげられる
☆ 場全体を盛り上げられる本質的な質問ができる(ぐらいの深い理解力を身につける)

引き続き、これらの目標達成に向けて、普段の地道な積み重ね(1つ1つ調べる、1つ1つ考える、1つ1つ覚える etc)を大切にしていきたいです。

米国小児血液腫瘍科の教授として、複数の臨床試験をリードされている母校OBが、今年も講演に来てくださいました。昨夏にも特別講演を聞かせていただき、秋に現地で病院見学を引き受けてくださった先生です。

<昨年の特別講演>
・米国での臨床研修について
・米国での小児がん臨床試験について
 http://jokamoto28.blog.jp/archives/40194905.html

<病院見学>
・米国小児科病院見学
 http://jokamoto28.blog.jp/archives/42023575.html
・鎌状赤血球症の専門外来
 http://jokamoto28.blog.jp/archives/42022192.html


<今年の特別講演>
① 小児 ALL(急性リンパ性白血病)の英語レクチャー
② アメリカの(小児)がん医療

質疑応答を含め、終始英語で行われました。
米国医学生・レジデント向け講義と同内容で、教科書的なものから最新の臨床試験、今後の課題まで、網羅的に構成されていました。

世界で通用する小児科医を目指して、英語プレゼンテーションの研鑽を積むにあたり、今回の教授のプレゼンテーションは最高のお手本ですし、貴重な情報もたくさん詰まっています。
そのため、引用文献情報なども含め、ひっきりなしにメモを取りました。

同様に英語面に関しても、米国で長年診療をされている日本人医師の話す英語なので、まさしく自分の目標点。気になった英語表現も片っ端からメモしたかったのですが、内容の理解とメモだけで精一杯でした。

レクチャーの中で、症例が2つ提示されました。どちらも ALL だということは察しがつきますが、提示された全ての病歴・身体所見・ラボデータに矛盾しない鑑別疾患を考えるのは困難でした。(ニコニコ(にやにや?)しながら ALL と答えておけばよかったのかも...)

1つ目の症例は、血小板著減が目に付いたので、その鑑別を思い浮かべました。ITP(特発性血小板減少性紫斑病)、TTP(血栓性血小板減少性紫斑病)、Bernard-Soulier syndrome、aplastic anemia(再生不良性貧血)、Fanconi 貧血。なんとなく aplastic anemia を選んでしまい、「アプラスティック アヌィーミア」 と答えました。

するとまず、「アプラスティック??、エープラスティックのこと?」と訂正されました。(発音が間違っていました)
なおかつ先生の反応もいまひとつでした。そこでラボデータをよく見返してみると………
白血球数正常(_ _)、貧血もない(T_T)  どう考えても ITP がより適切な鑑別疾患。

英語も医学もままならない現状が露呈し、恥さらしになってしまいました。よりによって、自分の隣には、小児科をローテートした時に血小板減少の鑑別を熱血指導してくださった先生がいらっしゃったので、なおさら残念でした。

気持ちを切り替えて 2つ目の症例へ。内容は確か、数週前からの発熱、肝脾腫、血小板著減、白血球正常、Hb低値、LDH高値、尿酸高値など。今度こそ、ITP と答えました。根拠を聞き返されたので、それも答えました。すると「ITPでヘモグロビンって低下するんだっけ?」とつっこまれました。あ、確かに〜。溶血性貧血みたいな所見があるなぁ、と強く納得。のちの解説で、この症例では、ITPに自己免疫性溶血性貧血を合併した Evans' syndrome がより重要な鑑別疾患であるということを教えてもらいました。


《学習事項まとめ》
・ALL is now highly curable disease.(2000年代のスタディでは 90% 近くまで達する)
・必ずしも末梢血中の芽球は増えない(血算で白血球数正常のことも)
・ALL の鑑別では 2つ以上の cell line ↓↓ が鍵(v.s. ITP, TEC(transient erythroblastopenia of childhood)) 
・ITP+自己免疫性溶血性貧血 = Evans' syndrome(ALL との鑑別に注意)
・If ALL is suspected, don't ever give steroid.(確定診断のための検査所見をマスクするので)
・晩期合併症(long-term complications)への対応、Survivorship に米国は力を入れている


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ここ最近、臨床実習や臨床推論セミナーで積極性を前面に出そうと取り組み始めて、苦い思いをする機会が増えました。的外れな回答を繰り返してしまったり、超基本事項をど忘れして答えられなかったりして、夜に寝られなくなってしまうくらい悔しい思いをする日も出てきました。

でも、一生懸命取り組み続けることで、失敗を恥じる気持ちがすーっと消えていくような気もします。

発言回数 × 苦い失敗の回数 = 自分の成長
だと思い込んで、これからも前向きに取り組もうと思います。

☆ プレゼンターの問いかけに対し、積極的に発言する姿勢
☆ 質疑のときにしっかり質問する姿勢


僕が初期研修を希望しているいくつかの研修病院では、これらの姿勢が病院見学の時から重視(評価)されますし、将来希望する米国レジデンシー/フェローシップの環境下でも、身についていて当然の姿勢であることは明らか。

激務による疲労などの障壁がない学生のうちに、しっかり習慣づけを行っていきたいです。

シムリンピック2015(医学教育学会企画)で、新潟大5年代表チームのリーダーを務めることになりました。

全国から集まる医学生3人1組の12チームで、医学的課題を解いて競う大会だそうです。
(シュミレーターや模擬患者さんを活用し、臨床推論も含めた、総合課題6題)


今年は新潟開催なので、懇親会の幹事も担当させていただきます(=^▽^=)
志の高い全国の医学生とつながりを持てるのが楽しみです。

臨床力はまだまだなので、沢山勉強させてもらいながら、イベントを楽しみたいと思います。

米国内科・感染症専門医、矢野晴美先生が主宰してくださったケーススタディセミナーに参加しました。すべて英語で行われました。

やはり、米国式ケーススタディは楽しさの質が格別です。
もっと勉強して、もっと楽しめるようになりたいです。


自信も回数も全く足りませんでしたが、セミナー中はベストを尽くして何度か発言しました。

本当に自分はデキない人間だと自覚していて、どんな発言をしても臆病さだけが表に出てしまうのですが、今回は自分の挙げた鑑別疾患が最後まで残ったり、プレゼンターに「グレートクエスチョン」と言っていただけたりして、少し自信も得ることができました


<ふりかえり>
☆ 人に説明できる医学知識、積極的姿勢、コミュニケーションスキル、ディスカッションスキルが伴っていれば、英語が上手く話せなくとも高く評価される(発言内容が第一!)

☆ USMLE の勉強をひたすらやりこんでも、カンファレンスで気の利く発言を英語でどんどんできるようにはならない

→ 自治医大・初期研修医と、亀田総合病院・後期研修医のお二方が、的を射た質問やコメントを何度もされていて、特に印象に残りました。どちらの先生も USMLE とはまだ全くご縁がないようだったので、なおさら、尊敬の念を抱きました。 


<就職活動に向けて>
ケーススタディ中のスモールディスカッションでご一緒させていただいた6年生からアドバイスをいただきました。

☆ 将来のビジョンに関して、ぶれない軸を持っていることが大切
☆ 病院見学時の取り組みやカンファレンスでの積極性などが採点され、選抜に関わる病院がある
☆ 先生方に「この人と一緒に働きたい」と思っていただけるかどうかが決め手

 

<Step1 対策のアドバイス>
昨年末に 250点という高得点で Step1 に合格され、このブログに励ましのコメントを下さったりんご様とお会いすることができ、アドバイスをいただきました。Rx + UWorld + First Aid という王道的対策の盲点を突く、貴重な貴重なアドバイスでした。

・ UWorld や First Aid でカバーされない問題もたくさん出る:神経解剖、運動器、行動科学など
・ NBME 模試の点数は残酷なほど正確 = 「模試より良い点数を本番で取れることは無いと思った方がいい」
・ Firecracker(暗記システム教材)は直前に是非やるべき!1ヶ月間、無料で使用できる
  → 旧称 Gunner Training。米国医学生の間で人気との情報がありました
・ 240以上の伸びは運次第
・ 茅場町で受験すると、入退室のボディチェックに時間がかかり、不利になる可能性がある

りんご様、ありがとうございました!


<今後の課題>
☆ ケースカンファレンス等で積極的に発言する経験の積み重ね
☆ 医学知識を英語でアウトプットするトレーニング


後輩の力も借りて、来月から学生同士の学内ケーススタディ勉強会を本格的に立ち上げていく決意を固めました。

とにもかくにも、アウトプットトレーニング! 

都内病院のケーススタディセミナーに参加させていただきました。
1年半前に1度だけ野口のメーリスで招待されて知ったセミナー。2回目以降は第一三共さんが案内を送ってくださったので、参加を続けられました。

内容はこれまで同様、米国の指導医が座長をされてのケーススタディと、アレルギー・膠原病科の先生おふた方の講演。


① 発熱、心窩部痛で受診したリウマチ性多発筋痛症の高齢女性
演者・座長と研修医のインタラクティブなやりとりがあり、論理的に進められます。毎回学ぶことが絶えません。
座長は頻繁に英語で質問を投げかけてきます。何人かの研修医の先生方は、鑑別診断や自分の意見を理由も含めて英語ですらすら答えられます。「IE(感染性心内膜炎)を考えて血培をとります」のようなキレキレの発言内容しかり、Active Learner としての姿勢しかり、2、3年後の自分の目標像そのものです。
今回の症例は大動脈に石灰化をみとめ、血液培養からは らせん菌の Helicobacter cinedi が同定されました。めずらしい細菌の感染によって引き起こされる大動脈瘤でした。
粥腫が形成される分子機序のほか、多発筋痛症患者への側頭動脈炎(巨細胞性動脈炎 GCA:僕が今回予想した疾患)の合併に関しても3つの文献から興味深い情報が引用されていて、最後まで楽しめる症例発表でした。
最後は、NEJM から引用したという "The spiral mystery of Asynergy" というサブタイトルに韻を踏ませての締めくくり:"The spiral mystery of  a cinedi" 。座布団が必要でした(笑)


② 発熱を伴う皮疹の症例
てっきり膠原病のレクチャーだと思っていて、ピットフォールにはまりました。アナフィラキシーの初期診療がテーマでした。CareNetの教材に基づいて、症例ベースで進められました。研修医の先生がアドレナリン自己注射用器材(エピペン)をぬいぐるみに対して使用する実演デモもありました。『レジデントのためのアレルギー疾患診療マニュアル 第2版』(医学書院)を読んでこればよかったです…!(2年前に大学の調べ学習で出会って一目惚れし、昨年セミナー前に新幹線の中で読んで二目惚れしたテキストの改訂版)



毎回こちらの著者のレクチャーを拝聴してきました。膠原病はさることながら、アレルギーももっと沢山勉強したい気にさせる、マジシャンのような先生です。そのマジックを裏打ちするのは、先生が学生時代から継続されてきたひたむきな積み重ねだと思います。それも、並大抵でない積み重ね。「ハリソンを学生時代に英語で全て読む」「NEJMも4年生の時からコツコツ読み続ける」「専門書も学生のうちに読んだ」「常に患者さんや後輩の先生方の目線で考える」…。
先生は週刊医学会新聞の記事の中で「得意なことの中で、好きなこと、そして誰かの役に立つこと。そのように進路を考えれば迷うことはない」と主張されています。
自分も然るべき道に向かって、然るべきものをひたむきに積み重ね、自分らしいマジックを発揮していきたいです。


③ プライマリケアでできる骨関節X線読影(後篇)
初参加時と同じ内容のレクチャーでした。相当量のノートを取っていた当時の気合の入りように驚きながら、新たに学んだことを赤で書き足していきました。
今回の収穫はなんといっても、脊椎のX線所見を見るのが楽しくなったこと。Alignment、Bone、Cartilage の順に見るべきところを見ていくと、椎間板炎、強直性脊椎炎、前縦靱帯硬化症、椎間変性症、脊柱すべり症、椎体圧迫骨折の判断の仕方が理解できるようになっていきました。
スライド内容の多くは(トップ)ジャーナルから引用され、質の高いエビデンスが集結していました。EBMの作法もどんどん見習っていきたいです。
先生は、僕が臨床留学を目指すきっかけを得た本の著者で、米国式のプレゼンテーションや、臨床現場でのコミュニケーションに関する参考書も書いてくださっています。今ちょうどそれらを読み進めているところです。とても充実しています。一歩一歩、目標に近づいていきたいです。








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プラリア、ネキシウム(いずれも第一三共さんの製品)の話題が、毎回のようにレクチャーの余談に登場し、和やかな雰囲気に包まれます。夜遅くまで献身的にセミナーをサポートしてくださるMRさんに対する感謝の気持ちが込められていて、いつも嬉しくなります。
プラリア:抗RANKL抗体製剤、デノスマブ。ステロイド治療で問題となる骨粗鬆症の治療薬
ネキシウム:PPI。NSAIDs治療で問題となる消化性潰瘍の治療薬



<反省>
今回は発言する機会(というより勇気)が全くなく、不完全燃焼でした。
1年半前から成長のない自分に失望しました。
次回(5月は参加できない可能性が高いですが…)は確実に当てられる位置に着席して、根拠も含めて意見を述べたいです。質疑タイムに必ず質問もしたいです。

<課題>
Active Learner に変身すること!

NEJM に月1回掲載される Clinical Problem-Solving (CPS) を最近読みはじめました。

まだ USMLE Step1 に向けての準備が万全ではありませんが、将来を見据えた勉強もということで。

この春休みは日本語のテキストで臨床推論・診断学の学習を進める予定ですが、英語での学習として、2011年以降の CPS も1日1報ずつ読みます。
ハリソンを読んでいた時は、語彙習得と医学英文への慣れだけで精一杯でしたが、今回はしっかり考え、理解し、知識を深めながら楽しみたいです。

CPS を編集されている米国内科教授の一人、Saint 先生は毎年7月に来日され、新潟にも教育講演に来てくださいます。
ケーススタディ講演では NEJM CPS に掲載予定の症例も用いられるので、とてもエキサイティングです。

昨年参加させていただいた時には、症例の1つで僕の最終診断予想がまぐれ的中してしまい、先生から直々に景品をいただきました(『Saint-Frances Guide: Clinical Clerkship in Inpatient Medicine』(Saint-Frances Guide Series) )。今年もベストを尽くして、良い診断予想がしたいです。



セイントとフランシスの内科診療ガイド 第2版
メディカル・サイエンス・インターナショナル
2005-05-31






どんなトリッキーな症例も、論理的に、クリアカットに、鮮やかに診断できるスキルにとても憧れます。


Saint 先生は「良い臨床医になるために」というテーマの中でもいくつかアドバイスをくださいました。

そのうちの一つ、
"Read clinical medicine every single day."
を、これから CPS で実践していきます。

5年生以降は、有名な Case Record of the Massachusetts General Hospital や Review Article も毎週読めるようになりたいです。

都内病院のケーススタディセミナーに参加しました。昨年9月以来、5回連続の参加になります。

内容はこれまで同様、米国の指導医が座長をされてのケーススタディと、米国で臨床経験をお持ちのアレルギー・膠原病科の先生おふた方の特別講演。合わせて2時間ほどのセミナーが、教会のようなホールで行なわれました。

今回は、ケーススタディの時に突然ピンポイントで指名され、初めて発言させていただきました。座長に顔を覚えてもらっていて嬉しかったです。食い下がって参加し続けてきたご褒美のように感じます。

…とか言いつつ、実は、当てられる直前に僕の方から座長に熱烈な視線を送っていました。今回こそは発言してみたいと密かに企んでいたので、ミッションクリアです。


<両側強膜炎の一例>
Uveitis(ブドウ膜炎)の鑑別が First Aid に載っていたのでその内容を予習して臨みました。これまでのノートも少し復習していきました。講演前から「膠原病のHLA-B27関連疾患(血清反応陰性関節炎:反応性関節炎)が怪しいだろうな…」と踏んでいましたが、やはり予想どおり、鑑別にあがりました。勉強していった甲斐がありました。

しかし今回の症例では関節炎も皮疹も認めず、HLA-B27陰性。培養検査陰性。とても興味深い症例です。そして急展開。
来院までの経過を再度問診したところ、患者さんは最近、連鎖球菌に感染して抗生剤治療を受けていたとのこと。「困ったら History Taking に戻る!」という姿勢がやはり大切。

鑑別から診断まで、何度も UpToDate が活用され、最終的に Post-streptococcal Scleritis と診断されました。

奇しくも、A群連鎖球菌はこれから取り組む研究実習のテーマ。
ますます興味が膨んできました。

☆ 強膜炎(Scleritis)のポイント
・50%は全身性の疾患を背景とする
・感染の2大要因は、VZV、トレポネーマ(梅毒の原因菌)
・CTD(結合組織疾患)の2大要因は、RA、AAV(ANCA関連血管炎)
・サルコイドーシスを忘れない(ミステリー疾患。眼症状しか出ない場合もある)
・Red flags for red eye (赤い目を診た時に重篤な疾患を疑わせるサイン)
 ⇒ ①Pain、② Photophobia(光過敏)、③Blurred vision(目のかすみ)
(この3つをすらすらと挙げるレジデントを目の当たりにして憧れる)
・膠原病と決めてかからない!


<今後の展望>
次回は12月中旬。渡米期間と重ならず、また参加できることに大喜びです。

回を重ねるごとに、分かる内容が少しずつ増えてきて、医学知識と英語力の両輪が徐々に形になってきたように感じます。「何の話をしているのかさっぱりわからない」「説明されている疾患について何も知らない」「英語で何を言っているのかわからない」といった種々雑多のストレスが軽減されてきました。楽しさや期待感が増してきましたが、一方で、普段の積み重ねの大切さもより一層噛みしめるようになってきました。

目標にさせていただいている先生方のお話を聞いていると、やはり、先生方は今の自分なんかよりも遥かに沢山の努力を学生時代から積み重ねてこられているのだ、ということを確信させられてしまいますし、ドクターGを観ていても、いかに自分が知識不足かということを思い知らされます。


<余談>
先日のレジナビで、
「何もない、ごく日常のありふれた1日1日をしっかり過ごせるよう心がけなさい」
というアドバイスを下さった先生がいました。病院のアピールなどお構いなしに、大切なメッセージをひたむきに説いてくださった姿勢そのものにジーンときました。(昨年の野口医学交流セミナーにもいらした外科の先生で、その時は臨床留学のための面接対策について熱く講演して下さいました。)

また、その先生の病院からは研修1年目のレジデントも一人いらしていて、病院の概要を丁寧に説明して下さいました。そのレジデントがどなたか、対面した瞬間に見当が付きました。いつかこの日が来るだろうと思っていましたが、とうとうやってきました。ブログ「あしたっていまさ」を書いておられたMITAKA HAYATO 先生でした。

臨床留学を目指すためには、人一倍努力して普段の積み重ねを大切にする姿勢と、目標に突き進む情熱や使命感、これら両方が伴わないといけないのでしょうが、それを本当に成し遂げてこられた先輩や先生方を目の当たりにすると、本物の勇気がわいてきます。

自分もそのような先輩・先生に少しでも近づいていきたいです

都内病院のケーススタディセミナーに参加しました。
昨年9月から毎回参加させていただき、今回が4回目でした。 

授業期間の木曜夜だったので、行きは新幹線、帰りは夜行バス。
わずか2時間のセミナー、5時間の滞在のためだけに高額の交通費をかけて上京するのは愚かな気もしますが、必ず自分の成長につながるセミナーだと確信していたので、妥協はしませんでした。

これまで同様、米国の先生が座長をされてのケーススタディと、米国で臨床経験をおもちのアレルギー・膠原病分野の先生おふた方の特別講演を、教会のようなホールで見学しました。前2列の左側に1年目の研修医、右側に2年目の研修医が呼び集められ、演者とレジデントの間に双方向性の信頼関係が感じられる、和やかな雰囲気の中、セミナーは進行していきました。別の専門の先生や他病院の研修医なども参加されていました。『あなたへの医師キャリアガイダンス』(医学書院)という本で執筆されている先生の一人で、深く印象に残っている先生が、自分の斜め後ろにいらっしゃったのは驚きでした。


<テーマ>
①『 繰り返す原因不明のアナフィラキシーの一症例』
② 『Just Job or A Just Job(研修の楽しみ方)』
③ 『プライマリケアでのNSAIDs使用の注意点』


① 繰り返す原因不明のアナフィラキシーの一症例
アナフィラキシー様症状(顔面紅潮と息切れ)を主訴としながらも高血圧を呈する症例。最終的に絞られた鑑別疾患は、カルチノイド症候群、甲状腺髄様癌、褐色細胞腫、傍神経節腫で、診断は傍神経節腫でした。
・アレルギーを持つ患者さんへの問診で着目すべき点や、今回のケースで頭に入れておくべき鑑別疾患などについて、明快に理解できました
・身体診察と病歴聴取が重要!
・治療よりも原因追求が大切→ER医の診断は鵜呑みにしない!(座長のアドバイス)
・出発前に大学の図書館で『レジデントのためのアレルギー疾患診療マニュアル』(医学書院)を借りて、アナフィラキシーの項目を行きの新幹線で読んでいた甲斐があり、ケーススタディの内容が理解しやすく感じられました。この本に出会ったのは、昨年の今頃、グループ学習で薬物アレルギー(薬物過敏症)の症状に関するレポートを書いた時でした。図書館でアレルギーの教科書に片っ端からあたっても、得たい情報が体系的にまとまっているものは皆無でしたが、本書だけ唯一、症状がわかりやすくまとめられており、感激した覚えがあります。この本の著者が講演②の先生ご本人だということも、今となっては大変驚きでもあり、十分に納得もできます。

② Just Job or A Just Job (研修の楽しみ方)
「せっかく働くからには、取り組む姿勢を磨いて、正義のために、楽しく研修しましょう」というニュアンスのテーマ。

・映画「パッチ・アダムス」に出てくる医学部長の言葉:
「確かに人間はミスを犯します。しかし患者さんは1つしかない命を君たちの手に委ねるのです。そして、患者さんには君たちと同じように守るべき家族や、この上なく愛しく思ってくれている人がいます。だから、ここでは君たちを人間から医師に変えます。医師という絶対にミスをしない存在となるために、君たちはここに来ました」(『研修医になったら必ず読んでください。』より引用)
・にっこり微笑んでしっかり挨拶する(全く何の根拠もないプラス評価が得られるかもしれない)
・日本人らしさを武器にする
・患者さんに信頼してもらう(患者さんの前で手を洗う、服装を整える、話を聞くときは聞く)
・礼儀正しく
・いい加減なことを言わない
・やりとげる
・5W1H(ささいなことでも患者さんから病状の変化を教えてもらえるように、話しやすい関係を構築する)
・自分だったらどうしてほしいのか考える
・"May I ask you a quick naive question, please?"(国際学会での話しかけ)
・Double Standard: 自分に厳しく、他人に強制しない
・アドバイスはとにかく受け入れる(→今後もアドバイスをもらえる→いつか必ず助かる時が来る)
・人に必要とされる人になる

『研修医になったら必ず読んでください。』(羊土社) をもう一度読んでみます!
まだ4年生ですが、僕が同級生に本を一冊紹介するなら、迷いなく本書を選びます。
無理矢理貸し付けるかもしれません笑。

③ プライマリケアでのNSAIDs使用の注意点
・副作用の薬理学的機序/胃腸粘膜障害や心血管イベントなどの有害事象を生じるRisk factors/PPI・misoprostolなどの併用/Cox2 inhibitors の波乱万丈の歴史/先生ご自身のコホート研究結果/各薬剤の特性と望ましい適応場面などを学びました。系統的に教わることができて、最後までかなり楽しかったです!
・セミナー後、First Aid の NSAID 関連項目(索引で引いた16箇所)の内容をすべてノートに箇条書きして再整理しました。系統的に基礎知識を整理できると興味がより一層ふくらみます。
・NSAIDsは緩和ケアでの疼痛治療にもとても重要な薬ですし、これからもどんどん理解を深めていきたいです。


<今後の課題>
・英語スライド内の未知語彙、未知疾患が減ってきて、理解に困ることが少なくなってきました。これからは理解スピードもどんどん上げていきたいです。

・以前は分からないことだらけで、セミナー中にできることといったら、自分の知っている知識を必死に探し出して再確認することと、何とか理解できた断片的事項・具体的エピソードをメモすることくらいでした。しかし今回は運よく、大学とFirst Aidの両方でじっくり勉強した分野が多く、ほんのわずかながらそこで身につけてきた基礎知識を駆使して「確かに新しい臨床知識を学んでいる」という実感が得られました。次回もこの感覚ができるだけ多く得られるよう、地道に知識を増やしていきたいです。

・ケーススタディに積極的についていくだけの知識や思考力は未だ全く足りず、座長がふってくださる質問に対しても、アイデアがなかなか思い浮かばない状態が続いています。研修医の方たちが的確な発言をどんどんされている様子が本当にまぶしく映ります。その内容をひたすらメモすることはできたので、復習して自分も的確な発言ができるよう、成長していきたいです。


<次回(8月末)に向けて>
① 医学知識の骨組みを固める
・First Aid を1周勉強する
・First Aid Cases を1周勉強しながら、First Aidをじっくり復習する

② 診断プロセスを考える経験を積む
・『誰も教えてくれなかった診断学』(医学書院):再度熟読、まとめる
・『北米式 臨床力強化プログラム Vol.1, 2』(Care Net DVD):図書館で借りて視聴、まとめる
・その他、Care Net DVD、ケーススタディ関係の本で自主学習を進める


今後もケーススタディセミナーを自己成長のチェックポイントにして取り組んでいきます。

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