<出会い=最高の財産>
3科での実習を通じて最も印象に残ったのは、出会った先生方や医療スタッフの魅力的な人となり。そしてそれがいかにプロフェッショナリズム、チーム医療、ひいては患者さんへのケアにプラスに反映されるかということ。
類は友を呼ぶと思います。自分も、心から尊敬できる先生方、医療スタッフの方々の輪に呼んでもらって、一緒に仕事をさせてもらえるよう、もっと自分を磨いていきたいと思いましたし、そうした目標となる方々と実際に一緒に過ごし、大切なことをたくさん教えていただき、今後もつながりを持てるような出会いが生まれたことは、自分にとって一生の財産となりました。
レジデンシーへのマッチという点で、IMG(米国外の医学部卒業生)に対する風当たりは増すばかりですが、それでもチャンスが掴めるよう、克服課題とその解決策を考えました。
<臨床スキル>
国内での初期研修を頑張ることが何よりも大事だという考えに行き着きました。ここで、とにかく力をつけられる臨床トレーニングを行って、その結果として米国に留学しても通用する臨床力を身に付けたいです。その中で、英語圏の患者さんを診る機会、英語でのプレゼンテーションやカルテ記載のチャンスがあれば、貪欲に求める。これらを果たした上で、Step 2 CS にしっかり合格して、最低限の臨床スキルを身につけることができたならば、米国に行ってもレジデントとしてちゃんとやっていけるに違いない、という希望が、今回の実習を通じて湧いてきました。IMG であり、かつ Step 1 が 小児科プログラムで平均的な 226 というスコアで、足切りされないところがあるのか、また、Step 2 CK でハイスコアをとることでどこまで巻き返せるのか、全くわかりませんが、Step 2 CK 対策にはとにかく人生をかけて挑みたいと思います。
<英語コミュニケーション>
医学英語で困ることがないよう準備を行って留学した結果、2か月間想像を絶するほど苦労したのはやはり英語コミュニケーション。特にディスカッションへの積極的参加。(もしも Step 1 の勉強などを一切せずに留学して医学英語に困ったということであれば、それは留学前の準備不足・怠慢であって、ディスカッションが分かる/分からない、積極的に参加できる/できない以前の問題になっていたと思いますが。)
ディスカッションに積極参加できなくて苦しんでいた時、たくさんの IMG の先生方から「現地でひとたび研修を開始してしまえば、英語能力はどんどん上達するから、そんなに心配しなくて大丈夫だよ。CS にしっかり合格できれば大丈夫だよ」と励ましてもらいはしましたが、それでも自分に最低限の英語力が足りていないことは明確でした。国試や Step 2 CK の勉強で忙しくなっても、これまで以上に意識高く時間を割いて、英語力向上に努めないといけないです。妥協せずに、でも焦らず、地道に。とにかくリスニングとコミュニケーション。
<推薦状>
今回の実習では、英語力の不足が最大のネックとなり、上の先生に推薦状をお願いできるようなパフォーマンスや積極性が発揮できず、終始悩み続けた2か月間となりました。積極性を出そうにも出しきれない自分、目標設定ができずモチベーションを高めきれない自分に対する苛立ちや絶望感に明け暮れる日々でした。しかし、推薦状に関しても、今は全く焦る必要はないと思えるようになりました。今回のクリクラでお世話になった先生方の下で、またいつか見学をさせていただいて、推薦状をお願いできるチャンスは100%あるので、すべては今後の自分の頑張り次第。出会いに恵まれ、つながりが持てただけでも、本当にありがたいことでした。
<今後の展望>
おそらく初期研修修了後、あるいはその先数年の国内での後期研修後、米国でリサーチアシスタントとしてのキャリアパスを経て、そこで英語への慣れ、エクスターンシップ、推薦状の準備、(研究業績の投稿、CS への合格)などに努めることになると思いますが、少しでも早く、チャンスが狭まらないうちに米国レジデンシーにマッチできるよう取り組んでいきたいです。
米国でクリニカルクラークシップを行う中で、自分に足りないもの、やるべきことをあまりにも多く自覚したため、将来設計像がいったん白紙状態に戻りましたが、再度、長期的な展望を描きなおし、短・中期目標も立てなおしつつあるので、目の前の目標に集中して、1日1日大切に過ごしていきたいと思います。
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