ケーススタディセミナーの翌日は、首都圏の研修病院で、屋根瓦式内科・救急研修を見学しました。On-the-job training が徹底している上に、レクチャーもかなり充実しており、研修医のヤル気がみなぎっていました。「ここで初期研修ができなくても、外部から参加できる勉強会やセミナーがあれば、またぜひ来たい」と思える内容でした。外科部長が1対2で聞かせてくださった熱いお話にも、強く心を動かされました。


見学の翌日からは、北海道にて4日間のキッズキャンプに初参加しました。


キャンプの魅力は、言葉や写真、動画では到底表現しきれないものでした。
3日目の夜、「帰りたくない」「ここに住みたい」「自分も早くサポーターとして参加したい」と、ため息交じりに語る子どもたちの様子から、このキャンプが好きで好きでたまらないという思いがひしひしと伝わりました。また、サポートする自分たち大人にとってもこのキャンプは夢のような場所で、特別な時間・空間に一緒に居させてもらえること自体を、皆が幸せに感じていました。


今回のキャンプには、初期研修希望先として、この夏に見学を申し込んでいる複数の病院から、小児科医や小児科看護師が来られていました。そのため、キャンプの場を借りて「今度見学に行きます」と、ご挨拶ができました。
同じ思いや目標をもつ先輩方、先生方の下で研修するチャンスが、少しずつ膨らんできました。嬉しいです。


著書を通じて、強い憧れを抱いてきたドクター(キャンプを創設された先生)もはるばるキャンプに駆けつけてくださり、初めてご挨拶することができました。ご挨拶した場所は、偶然居合わせた大浴場の湯船。忘れられないワンシーンになりました。


宿舎で相部屋になった、キャンプの撮影担当者は、偶然にも僕の高校の先輩で、17年前からキャンプ内外で子どもたちを撮られてきたプロの写真家。素敵な写真集を作ってこられたスペシャルカメラマン。3日目夜のスタッフミーティング時には、キャンプ中に撮った3000枚以上の写真の中から約300枚を選び、音楽付きスライドショーで上映してくださいました。スタッフ皆が、笑いながら、感極まりながら、キャンプの思い出にひたりました。


食事班には、管理栄養士を目指す都内大学の3年生4人組がインターンとして参加されていました。じゃがいも、ズッキーニなど、子どもたちが収穫体験をして届けてくれた野菜が、調理されてキャンプの食事に出てくるまでの行程を、子どもたちにわかるように、イラストつき説明カードにしてくれたり、地元の玉ねぎを使ったクッキーを試行錯誤して作ってくれたりと、印象的な活躍をされていました。

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空港で子ども達を見送ったあと、最後の最後までバスで一緒になりお話したキャンプスタッフ(Aさん)に、5月の研修時に伺った逸話をお伝えしました。キャンプに参加予定だった白血病の女の子が、キャンプ直前に再発して参加できなくなり、半年後に天国に旅立ったお話。その女の子のお母さんは、のちに看護師の資格や命の大切さを伝える専門資格をとられました。
このお話を伝え終わるや否や、Aさんがご自分の過去をお話ししてくださいました。実はAさんも、お子さんを小児がんで亡くされ、その後、看護師とスピリチュアルケア士の資格を取られたとのことでした。感情移入が強く責任感が空回りしてしまうから、小児科の看護師としてはやっていけなくて、普段はお年寄りを相手にしているけれど、キャンプボランティアなら何とかやっていけるかな、という思いで参加されてきたそうです。
    
一人ひとりが本当にいろんな思いを抱えてキャンプに参加されていることを改めて知り、医学生としての狭い視点に囚われている自分を省みる機会となりました。


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今回も、キャンプを通して、本当に多くの出会い、ご縁、学び、そして幸運に恵まれました。
それら一つひとつに感謝しながら、また頑張っていきたいです!


<過去のキャンプ紹介動画>