コロコロ変えながら迷い続けてきた、2つの進路プラン
(1)小児科→小児腫瘍科→血液腫瘍
(2)一般外科→小児外科→固形腫瘍

関連する科を一通りローテートし、判断がつきました。
小児科医として、小児腫瘍分野での貢献を目指すことを決心しました。

小児科医として歩んでいく利点として、以下を考えました。
① 闘病生活の長い期間を共にし、一人ひとりの患者さんに寄り添う医療ができること
② 固形腫瘍の患者さんも、周術期以外は小児科医が中心となって診るケースが多いこと
③ 腫瘍の種類を問わず、画期的な治療開発には化学・免疫療法からのアプローチが不可欠で、外科治療の範疇から外れること
④ ロールモデルの大多数が小児科の先生であること
⑤ 温かくサポートしてくださる先生方とのつながりが、日米の小児科領域でたくさん生まれたこと
⑥ 化学療法の実施に際して、感染症のバックグラウンドがより生かせること
⑦ 米国レジデンシー・フェローシップに挑む目的が明確で、ポジション獲得のチャンスにも比較的恵まれていること
⑧ 臨床研究・基礎研究との距離が近く、活動のチャンスを広げられること
⑨ スペシャリストでありながら、ジェネラリストでも居続けられること
⑩ 国際貢献活動のチャンスや幅も広がること


「何も分からない小さい子が、理由もなく予後不良のがんにかかり、辛い注射や抗がん剤治療を毎日のようにさせられた挙句、回復の見込みもなく亡くなる」といった、あまりにも可哀想な現実を食い止めなければ、と感じています。

今の医療で治せない小児がんの完治を実現させることによって、どれだけ患者さんの将来や社会の未来に恩恵をもたらせるかということも考えると、自ずと強い覚悟が生じます。

『全小児悪性腫瘍に対する根治療法の確立』という究極目標を見据えながら、今やるべきことを地道に続けていかなければいけない、と改めて誓いました。