臨床実習が始まりました。
最初の2週間で、消化器・一般外科を回りました。

今まで何度もお世話になった教室。2・3年生の頃には、手術見学、学会見学、ブタを用いた腹腔鏡下胆嚢摘出術のトレーニング(3回)をさせていただきました。

今回の実習では、手技をたくさん経験・勉強できました。今年からスタートした Student Doctor 制度(診療参加型実習制度)の恩恵。ベッドサイドでは腹腔穿刺を、手術室では縫合や開腹を、指導医の指導を受けながら経験させていただきました。

今回所属したチームの先生4人のうち、一番下の後期研修医の先生は、都内有名病院で初期研修をされて、Step2CSまで受験を終えられている先輩。実習期間中に大きなアドバイスを3ついただきました。

☆ 最初は(初期研修の2年なんて)分からないことばかりなのだから、何も考えずにとにかく先輩に聞け
→ 考えないといけない質問をした場合は「なん(で)だと思う?」などと聞き返して下さいましたし、とんちんかんな質問や回答をすると、即座にツッコミを入れて下さり、勉強不足ぶりを自覚できました。

☆ 教えてもらえなくても、自分で見て学んで成長していける人は必ず評価される
→ いくら良い研修病院といえども、いくらアメリカが教育的といえども、こちらが期待するほど懇切丁寧に教えてくれるはずがない。自分で見て学んで成長しなければいけないし、その成長を指導医に認めてもらわないといけない。

☆ 学生という特権を大切に生かすこと
→ 学生のうちだからこそ経験させてもらえるチャンス、一度卒業してしまうと簡単には得られなくなるチャンスが沢山ある。本気で米国でのポジションを狙う人は、学生時代からどんどんチャンスに飛び込み、現地の先生との伝を得るために相当数のメール(普通に100通以上)を送って、連絡を取っている。その現実を知っておくべき。

ある時、その先生は当直明けにもかかわらず、13時間の手術中に休憩やトイレに全く行かずに、助手としての仕事に集中し続けておられました。終盤に執刀医から手術の一部を任されると、かなり嬉しそうに取り組まれていました。

『高い目標を胸に秘めるからこそ、誰にも負けない強い熱意が湧いてくるし、その熱意が成長のチャンスを生む』ということを、先生の取り組みから教えてもらった気がします。

僕もその姿に魅せられて、手術が終わる23時過ぎまで術野に立ち続けました(学生なので本来なら17時で帰ってよい)。志願して最後まで残ったおかげで、消化管吻合を初めて見学することができましたし、最後の埋没縫合も、指導医からアドバイスをいただきながら、自ら担当できました。疲れも吹き飛ぶ充実した1日になりました。

加えて、外科医に求められるタフさ、得られるやりがい、魅力を少し深く知ることができましたし、自分が外科医に向いていないわけでないことも確かめられました。腫瘍外科・移植外科医を目指していた医学部入学前の初心が蘇りました。