<帰国>
小児科病院見学を終え、教授とお別れしたあと、11階のお土産ショップに入りました。Last Christmas のメロディが耳に入ったとき、いつのまにか冬が目前になっていたことに驚くと同時に、米国でのすべてのスケジュールを終了したことに気がついて、解放感がこみ上げてきました。

しかし、翌日にシカゴから ANA NH011便 に乗り込んだときには、2ヶ月前に想像したのとは全く異なる自分がいました。反省、未練、課題、希望、使命……あまりにも多くのものを抱え、機内BGMを聞いても安堵感が全く芽生えない自分でした。

帰国し、成田空港で飛行機が停止した時には、これから自分が向かう先のこと、これから自分がなすべきことに重圧を感じ、数分間席を立てずに金縛りのような感覚に陥りました。

その後、新潟のマンションに無事に戻って、ようやくほっとすることができました。


<発表会>
帰国した翌日に研究実習のポスター発表を行いました。

夏休みの準備でお世話になった歯学部細菌学教室の先生方やそこで自主研究されている歯学部の学生、チャンスをくださった小児科教授、そしてこの日の夕方に特別講演をしてくださった講師(サンディエゴから来られた母校OB)が見に来てくださいました。鋭い指摘もたくさんいただいて、想定外の収穫がたくさん得られました。

発表会のそのほかの来客は、主に医学科3年生。来年のサンディエゴでの研究実習に興味を持っている3年生は、おそらく全員聞きに来てくれました。一人一人としっかりお話する時間が取れ、経験したことやお世話になったことを伝えることができて、ひとまずほっとしました。


<キャリアプラン>
この2ヶ月間、日米の小児科医のメンターとたくさん出会うチャンスに恵まれ、米国小児科の研究・臨床現場でお世話になりました。この経験を直接将来に生かしたい、頂いたご恩を直接返したい、という気持ちは揺るぎないものになりました。

帰国する時点で、米国臨床留学を本気で目指すことは確定していましたが、帰国翌日の とある出来事がきっかけとなり、小児科医を目指すキャリアプランも固まりました。


格段にグレードアップできた新目標に向かって、これからも一歩ずつ階段を上っていきたいと思います。