シカゴ小児科病院 見学2日目
・午前:ALL/AML(急性リンパ性白血病、急性骨髄性白血病) 外来
・昼:カンファレンス
・午後:Sickle Cell Disease(鎌状赤血球症、SCD)外来

SCD は人種間で有病率に大きな差があり、日本には少ない遺伝疾患。米国ならではの見学ができました。

ヌーンカンファレンスを終えてオフィスに戻ると、ホワイトボードに10人くらいの患者さんのリストが表記されており、数名の医師が分担して診察していました。

日本のように患者さんを診察室に呼び入れるのではなく、診察室(個室)で待機している患者さんの準備が整い次第、ドクターの方が診察室に入っていくのが米国のスタイル。

入退室時の手洗い、身体診察時の聴診器の消毒は必ず行われていました(Step2CS も同様)。

ケアプランが1枚にまとめられた用紙をアテンディング(指導医)から渡されると、レジデントはさっとそれに目を通し、診察室へ向かいました。その診察の様子を見学させていただいた後は、アテンディングに付かせていただいて、さらに見学を続けました。

やはり、African American の患者さんが多かったです。
診察中は終始、医学知識と診察現場がつながり、なんとも言えない不思議な感覚でした。

レジデントは、手、足、胸の痛み、発作の有無を必ず聞いていました。
学校名、学校での成績、学校の欠席日数、好きな科目、趣味、家族歴、通院方法、なども必ず聞いていました。
 
Take home message
・ painful erection : 小さい子に多い
・ HIC (Hepatic Iron Content) >15 → 心臓や肝臓に障害が出る
・ SSとSC(milder form):5歳では前者の患者さんにはペニシリンが必要。逆に後者では推奨されない。By ガイドライン
 
 
フロアには 50 室の infusion center もあり、午後には血液系疾患を持つ多くの患者さんが化学療法や輸血治療を受けていました。入院せずに外来でこれらの治療を行うシステムは、①患者さんの精神状態、②コストの削減、という点でメリットがあるということを教授から教えていただきました。

見学の最後には、3人で同時に覗ける顕微鏡を使って、血液サンプルの所見やチェックする際のポイントなどをアテンディングがレジデント(と僕)に説明してくださいました。 「血液腫瘍科でフェローシップ受けるんだよね?それなら知っておくといいよ」という指導もありました。
 
アテンディングは患者さんとそのご家族を明るく元気にさせる、魔法使いのようなコミュニケーションスキルを発揮されていました。「自分が子供の頃にこういう先生に診てもらえたらとても嬉しかった」「将来自分の子供が病気にかかったらこの先生に診てもらいたい」「このようなアテンディングの下で臨床医としてのスキルを学ぶ機会が欲しい」と思いました。

オフィスの机には、アテンディングが患者さんからもらったプレゼント(お菓子、お手紙、写真データの入った?CD-Rom)がたくさん置いてありました