ラボミーティング
教授が朝食(果物、ベーグル、パンケーキ、クッキー)を準備してくださる、毎週月曜朝のラボミーティング。今週の発表者は、臨床:研究=4:1で契約してお仕事をされている感染症専門医でした。最初のスライドに対して教授が「6年間同じ題名だね」と突っ込んで、一同爆笑して発表がスタート。
内容はMRSA(マーサ)治療薬の組み合わせ相乗効果について。第五世代セフェムや抗菌ペプチドの誘導体も次から次へと出てきて、世界最先端を突っ走っているといっても過言でないような白熱した議論を聞くことができました。


特別講演
ピザのいただけるセミナー。テーマは Cystinosis(シスチン症)に対する幹細胞移植治療について。全身緑色発光マウスや、緑・赤色蛍光タンパク質を駆使した研究手法で、イメージング画像が3次元構築されて、その立体画像の中でのタンパク質の細胞間移動を可視化した動画が紹介されたときには、会場がかなりざわつきました。


週末泊まり込み
5週目はハードワークに徹しました。気付けば、毎日朝から晩まで実験室に入りびたり。
まともに昼食を食べたのも火曜と週末のみで、1日1食+αの生活。
2種類の再現実験を予定していた勝負日の土曜朝には、サンプルがまさかのコンタミに見舞われ、実験計画が12時間ずれ、自分自身がオーバーナイト。
日が変わる頃になって、夕食を食べていないことに気づき、絶望感にひたりながら駄目元でフロアのキッチンを覗くと、フリーコーナーに大量のキットカットが置いてあるのを発見!ハロウィンパーティの恩恵を授かりました。
明け方は、ミーティングルームの床で半袖の状態で丸まって、寒さに耐えながら4-5時間寝ました。次の日も実験をして、終バスで帰宅。
最初で最後の懐かしい思い出です。


研究に没頭
データが出てくれば出てくるほど、色々考えることが出てきて、夢中になっていきました。
以前の研究室の教授がよくおっしゃっていた、
「いい研究者になるためには、常に研究のことを考えなさい。アルキメデスもお風呂に入っている時に浮力の原理を思いついたのだから。」
というのを意識しているせいか、通学時も食事中もずっと研究のことを考えるようになってきました。
が!アップルパイとシナモンアイスが Wild type と Mutant に見えてきたり、タピオカを噛んでいる時に A群レンサ球菌を噛んでいる気がしてきたりと、少し危ない人になってきました(笑)


<あと2週>
気づけば実習もあと2週。プレゼンテーションまで7日、最終日まで12日。伊丹-羽田便に乗って、着陸態勢に入った時のような気分です。

昨年春の見学、夏休みの準備、実習1, 2週目のウォーミングアップ。今までの取り組みを一つも無駄にしたくない、生かしたい、という気持ちがモチベーションの原動力。

来週からは、発表スライドやポスターの準備のために実験量が減りますが、スパートをかけて悔いなく研究実習を終えられるよう、取り組んでいきたいと思います。