再現性
実習期間で取り組む実験項目は大きく4つで、今週もそのうちの2項目にひたすら取り組んできました。いずれも1回目で眼を見張る結果が出たものの、再現実験で安堵感を一掃され、3回目の実験結果を見ると冷や汗が出てくるという、ありがちな(?)罠にはまりました。
日曜に4回目と6回目の再実験をそれぞれ行い、なんとか再現性が取れて、論文に採用してもらえる量のデータプールもできました。 
ようやく第3の実験にとりかかれます。


隣のラボの方からご指導
4つの比較実験項目に加え、基礎データ収集のための実験も別に進めました。隣のラボのインドご出身の方にご指導いただきました。前例のない実験で、プロトコールも検索論文の方法要点を参考にするしかないのですが、今回の指導者はこの分野のプロフェッショナルで、これまでのご経験を踏まえてすいすいと詳細なプロトコールを書き上げ、一緒に実験を進めて下さいました。

沈殿が溶けきらない時はソニケーションにかけ、それでも溶けきらない時は氷を投入して、見事に溶かしきる。経験をもとに、透析液に ある物質をひとさじ加える。オーバーナイトで反応させる方が良い行程も熟知。
ノウハウの凄さに感激しました。 

その方は実験着が純青色で、使い捨てグローブはブラック。クールすぎます!
専門分野の性質上なのか、サンプルを大事に大事に取り扱われていて、サンプルをWashして別のチューブに移す時も、じっくりと時間をかけて入念に入念にリンスを繰り返されていました。
鼻歌交じりにチューブを光にかざし、綺麗に沈殿を溶かしきった暁に幾度となく満面の笑みを見せて下さった光景は非常に印象的でした。


細菌学の研究をしていて、細胞壁成分を解析する必要に迫られたら、糖鎖解析の専門家と協力。ヒトの血液・血清・血球成分のサンプルを用いた実験が必要になったら、隣の血液系研究室と協力。
「垣根がないのがアメリカの研究環境の魅力の一つだ」というお話は、先生や先輩方から何度か伺ってきましたが、やはり百聞は一見に如ずでした。


特別講演
今週木曜も実験の時間をなんとかやりくりして、ピザのいただけるセミナーに参加しました。 チェルノブイリ周辺地域での先天奇形発生率に関して、大規模な観察研究をされてこられた、Human Biology の教授の講演。因果関係を証明できる研究手法ではないのですが、 specific かつ大規模に観察することで興味深い結果を数多く見い出しておられて、疫学研究の新しい魅力を感じ取ることができました。


砂漠巡りと Julian のアップルパイ
土曜は、隣の研究室の日本人研究者とその弟さんと3人で、内陸の砂漠へ出かけました。先代の先輩方のノウハウのおかげで、最高のお出かけプランを満喫できました。
「暑い時間を避けるため、早朝に出発する」「Visiting Center からトレッキングコースの入口までは決して歩いてはいけない。車で行く」「目的地(オアシス)のある、比較的短い距離のトレッキングコース(片道1時間弱)を選択する」「夕方の濃霧を避けるため、早めに帰途につく」など。

感謝感謝です。


トレッキングコース。イシツブテが出てきそう

目的地のオアシスに生えるパームの下で昼食(牛丼、雪の宿)

復路


砂漠巡りの後は、Julian という、おとぎ話のモデルになりそうな 趣あるカントリータウンへ。アップルパイの有名な町。

ハチミツ、アップルジャムが並ぶお土産屋

テラス席のある、知る人ぞ知る名店(?)にて、アップルパイ。
シナモンアイスとセットで注文。前評判通り、アイスとアップルパイのハーモニーが絶妙!


1日中 居られそうな、魅力的な雑貨屋もまわりました。Julian は機会があれば是非もう一度行ってみたいです!!


<今後に向けて>
残り3週になりました。様々な事情があって、次から次へと新しい実験を習えず、なかなか先に進めないのがもどかしいですが、最終日の最後の1秒まで粘りたい構えです。
「実習期間の終わりまでに10種類データを出す」といった目標や、そこからの逆算計画は立てずに、目の前の1日1日でベストを積み重ねていければと思います。