ウィリアム・オスラーに関する講演会に出席しました。
普段から参加させていただいている Case Study Seminar の時と同じ病院の同じホールで開催されました。

主催は、日野原重明先生(102)が会長を務めてこられた日本オスラー協会。
会員登録(年会費1000円)することで、定期刊行物を郵送していただいたり、年一回の講演会に参加させていただけたりします。
学生会員は5人いるそうですが、今回の講演に参加したのは僕だけでした。

参加者の平均年齢は推しはかるに60歳を超えていそうで、日野原先生や病院長をはじめ、メンバーも錚々たる大先生・大先輩ばかり。自分のような若輩がこの場に居てもいいのだろうか?と戸惑うばかりでした。

参加費を奮発して申し込んでいた懇親会も「やっぱり行かないでおこうかな…」と足がすくみましたが、日野原先生がお見えになったので勇気を振り絞って飛び込むことにしました。「箱ひげ図で参加者の年齢分布をとると、ひげに入るのは恐らく2人、日野原先生と自分だな」と、勝手に日野原先生に親近感を抱いて、不安を鎮めていました。

懇親会の席では、日野原先生と直接お話させていただくチャンスが訪れました。
機会があれば感謝の意を伝えようと、念のため持参していた著書(最も感銘を受け、日本オスラー協会登録のきっかけとなった著書)をお見せすることができました。

すると先生はいきなりサインを下さり、ツーショット写真まで撮らせて下さいました。


ウィリアム・オスラーから誰よりも多くを学び、その教えを日米に普及し、「医のアート」を実践してこられた日野原先生は、全人的医師としては雲の上のような存在で、自分にとって最高目標の先生。

その先生とご対面し握手を交わした瞬間から、「日野原先生に一歩でも近づこう」という覚悟が生じ、憧れが強い使命感に変わりました。


元々、日本オスラー協会に登録しようと決意したのは、「今の自分には医のアートの素養や教養が足りず、全人的な医師を目指す上で大きく不足しているものがある。だから少しでもそれを補っていかないといけない」という思いからでした。

今回のセミナーを通じて、自分が普段から心がけるべき習慣を明確に自覚しました。

世界的名著に日々触れること。

もうこれに尽きます。

ウィリアム・オスラー、日野原先生、そして日本オスラー協会のメッセージに耳を傾け、行動に移していきたいと思います。
 

感銘を受けた書

平静の心―オスラー博士講演集
ウィリアム・オスラー
医学書院
2003-09-01