<3日目>
総括
再び付箋を使って、ワークショップ。
ブレインストーミング形式で、振り返りとディスカッションを行いました。
観光タイムとランチタイムが削られるどころか、帰路便に間に合わなくなりそうなほどギリギリの時間まで話し合いました。

今回の実習で関わってきた領域は、地域の関係者が立場や職種の垣根を越えて一緒に取り組むべき「共通認識•共通課題」だと思いましたし、それが地域医療で必要とされることの大部分を占めていると知りました。ベン図に例えると全ての円がほとんど重なり合っているイメージでした。



実習を終えて、医学生としての自分がこれから果たしていくべきことを再考しました。

① 医師になるための実力を磨くこと
地域医療の要は、高齢化への対応、救急医療、小児医療、周産期医療の4つ。これら4つの視点は、千葉の浦安市川にある病院(臨床留学された先生方が中心となって新設された病院。風の便りでは、僕が目標にしている先輩も今年度からこちらで初期研修をされるそうです)で掲げられているものです。
スペシャリストを目指すとしても、初期研修では4つの領域で少しでも貢献できるよう実力をつけていくことが使命になると思いますし、そのために知識、技術、コミュニケーションスキル、プロフェッショナリズム等を磨いていくことが、今自分の果たすべき最重要課題だと再確認しました。

② 公衆衛生、臨床研究分野に精通すること
Evidence based medicine / intervention の重要性を改めて実感しましたし、公衆衛生学的アプローチは地域医療に貢献していく上でも要になることを知りました。公衆衛生や臨床研究に関する勉強も、医学生のうちから少しずつ進めておくべきだ、という思いがより一層強まりました。

③ マニア、趣味感覚で課外活動に取り組まないこと
視点が偏って、発想の柔軟性が下がりますし、やりたいことがやるべきことに先行してしまう(①の逃げ道になってしまう)のでは?と思いました。

④ 人とのつながり、交流を大切にすること
課外活動やイベントでは、新しい知見を得ることよりも、そこで人とつながり、交流することの方がより大切な財産になると感じました。


軸がぶれないよう、これからも「今やるべきこと」をしっかりやっていければと思います。